レンズなしカメラとは!?仕組みは?日立製作所が2018年に実用化へ

日立製作所は従来のようなガラスのレンズを使わないカメラ技術を開発したことを発表した。

 

米国ではライス大学が昨年発表したレンズを持たない撮像素子でも画像が撮影できる新技術「FlatCam」を開発したことで有名だったが、国内のメーカーで開発に成功したのは今回が初である。

 

レンズなしカメラは通常のフィルムの代わりに特殊なフィルムを使うため非常に薄く、軽くなり、防犯カメラや車・ロボット等に簡単に搭載が出来るようになる。

 

その上、ガラスを使用しないため、低価格での生産が可能になり非常に実用的な技術として注目を集めている。

 

レンズなしカメラのすごいところ

 

通常のカメラであれば撮影の際に合わせたピントを後から変更することが出来ないが、このカメラのすごいところは後からピントを合わせることが出来るところだ。

 

仕組みは画像センサーの前に新開発したフィルムを置き、入ってくる光線がつくる影に処理を加えて画像データにする。

 

つまり、風景の影情報を収得し、画像データに変換するため、後からどこにピントを合わせるかは調整出来る訳だ。

 

活用範囲は非常に広い

 

スマホの薄さに貢献

スマホにおいてはカメラの部分の縮小化は非常にネックなポイントであるのは有名な話だ。

 

近年、ユーザーのニーズは画質を求めながらも薄く小さいスマホを好む傾向にある。各社がカメラの開発には膨大な開発費をかけて縮小化・高画質化を目指しているが、このレンズレスのカメラを使用すれば今までの厚さの数十分の一のサイズまで落すことが出来る。

 

そうなればスマホの薄さは今まで以上に薄く製造出来ることだろう。

 

また、価格も安く生産出来ることから幅広く活用されていく可能性が高い。

防犯カメラに活用

冒頭にも記載したが、撮影後にピント調整が出来るため、防犯カメラに活用されるようになるのは間違いないだろう。

 

車のナンバーが写っているが、数字までは読み取れないなんてケースはよくある。しかし、このレンズレスカメラでは後からでもそのナンバーを読み取ることが出来る。

 

今後、防犯に一躍かって出るのは間違いない。

 

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